それほどでもない話があるところ。

ほんの些細なノスタルジー。文章。暇をご用意ください。

友人も仕事中

「同級生なんだ。当然だろ」

 いや、正確には同級生ではない。クラスが別だった。同学年だ。え? 同い年の人のことを同級生と言う? そうか。私にはどうにも違和感があるな。

 まあ、それはさておき。

(閑話休題のことを、それはさておきと訳した小説家は誰だったか)

 社会人になって早数年。あの日々の放課後を思い出すこともある。毎日遊んでいた二十年来の友人との遊びは、今や事前打ち合わせ。しかも一ヶ月前には要予約。私はそれを月一とっている。年にすると十二回だ。なんと、それはだいぶ多いらしい。周りからは驚かれることもあった。

「お互い社会人だと月一がやっとですね。でもゆっくり休みたい日だってあるし、今以上に増やそうとは思えないかもしんないです」

 喫煙所に煙が舞う。

「相手もそうだろ」

LINEの既読はない。友人は仕事をしている時間だった。

 

おわり。

(初めてのブログ投稿にドキドキです)